大阪府大阪市北区芝田一丁目にある、阪急電鉄の駅が大阪梅田駅です。梅田は、大阪の繁華街「キタ」の中心地であり、大阪屈指の繁華街・オフィス街として知られています。京都本線・宝塚本線・神戸本線の列車の始発・終着駅であり、西日本の大手私鉄の中でも最も利用者数が多い駅です。また、10面9線のホーム・線路数は頭端式ホームの鉄道駅としては日本最大規模です。駅周辺には阪急の重要施設が集積し、「阪急村」とも呼ばれています。

大阪梅田駅の前身は、明治初期に開業した大阪駅です。当初は堂島に駅を開設する予定でしたが、周囲の反対運動や神戸以西に鉄道を延長する計画が持ち上がったため、梅田に赤レンガ造りの２階建ての駅舎が建設されました。梅田の地名の由来は諸説あるが、江戸時代から菜種油の採取に利用されていた湿地帯を埋め立てた「埋田」という説が有力です。

明治30年代になると、阪急電鉄や阪神電気鉄道が相次いで梅田に駅を開設し、阪急百貨店が世界初の駅ビル型百貨店として誕生しました。これらの企業が梅田に進出することで、大阪駅周辺は西日本最大の複合商業エリアとして急速に発展しました。大阪駅周辺は江戸時代から物流の中心地であり、「天下の台所」とも呼ばれていましたが、阪急電鉄と阪神電気鉄道の進出によって、新たな時代を迎えることになりました。